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真希波・マリ・イラストリアスの正体は? / 漫画 新世紀エヴァンゲリオン 14巻

 

映画『ヱヴァンゲリヲン新劇場版(監督:庵野秀明)』に登場する新キャラクター「真希波・マリ・イラストリアス(声優:坂本真綾)」さん。

 

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テレビシリーズ、旧劇場版にはいなかったエヴァパイロット(チルドレン)さんで、懐かしい昭和の歌謡曲(曲名 365歩のマーチ、ひとりじゃないの、など)を口ずさんだりと風変り。

 

複数のエヴァに乗ることができたり、裏コード(モード反転、ザ・ビースト)を知っていたりと謎の多い人物ながら、何の説明も解説もないまま「序(予告映像のみ)」「破」「Q」と話が進んでいますね。伏線が回収されておらず、視聴者が置いていかれている理由の一つと感じます。

 

新世紀エヴァンゲリオン (14) (カドカワコミックス・エース)

作者: 貞本義行,カラー

 

物語の完結編『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』は未だ公開されていませんが、貞本義行さんの漫画シリーズは2014年にすでに終了。最終巻を迎えた漫画版では、最終話の後に「エクストラステージ(番外編・読み切り短編・全28pの描き下ろし漫画)」として掲載されている「夏色のエデン」に、碇ユイと六分儀ゲンドウの出会い、真希波の素性が描かれています。

 

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漫画版は、テレビシリーズとその続編である旧劇場版がベースになったストーリー。若干、キャラ設定や展開に違いもありますが大筋同じ(サード・インパクトの発動)でした。番外編も、この世界観(世界線)でのお話のようで、結婚前の旧姓が「綾波ユイ」ではなく「碇ユイ」、「碇ゲンドウ」ではなく「六分儀ゲンドウ」として登場しています。

 

舞台は1998年の京都。碇ユイと真希波マリのお二人は、「京部大学(京都大学ではない?)の形而上生物学第1研究室(冬月教授)」に所属する先輩と後輩の関係。真希波マリは、「2年飛び級しての16歳」「イギリスのセントフォード大学の研究チーム、アレックス教授のもとへ留学予定」など、人物像を紹介するくだりがありますね。

 

主な内容は、碇ユイと六分儀ゲンドウの馴れ初め(付き合うきっかけ)と、その関係に幻滅する真希波マリといったもの。「ゲンドウくん」というセリフも登場。真希波マリが、コンタクトレンズから眼鏡着用への経緯も明らかに。とても面白いお話。

劇場版Qでの写真(冬月さん所持)。研究所らしきお部屋で撮影されたユイと赤ん坊シンジが写っていました。そこに「真希波マリ」らしき人物も写りこんでいるのですが、真希波ではなく式波アスカ(クローンではなく、オリジナルという設定?)なのかもしれないですね。眼鏡の雰囲気からすると真希波っぽいですが、髪型からするとアスカに似ているように感じます。

 

Qのラストシーンにある「綾波タイプの初期ロット」というセリフから、レイとアスカを人造人間説(クローン)を考察されている方も(綾波式の自衛官つながりを由来とする命名法に着目)。とすると、14歳の綾波と式波はクローン説もありえそう。真希波はオリジナル設定で、16歳~18歳くらいのまま「エヴァの呪い」で歳をとらない体になっているという推測ありえますね。もともと大学の研究所スタッフだから、「ゲンドウくん」と発言したことや「裏コード」を知っていることなど、いろいろ辻褄があいそうです。

 

新世紀エヴァンゲリオン 第14巻(プレミアム限定版)

作者: 貞本義行,カラー

 

ちなみに、14巻は、プレミアム限定版と通常版の2種類があるようですが、特典の有無と表紙カバーのデザインに違いがあるだけで、中身は同じようでね。どちらもエクストラステージが収録されているとのこと。