小柄でいじめられっ子だった少年「光石錬(みついしれん)」。柔道漫画の主人公というと、最初はいじめられている設定が多く、最終的にいじめっ子と仲良くなるパターンが王道。この作品もスタート地点とゴールはほぼ同じですね。
作者: 村岡ユウ
性格が優しくてなよなよな主人公。体は小さくても何らかの強味をもっていてるのも特徴。「ウチコミ!!」では、体を鍛えるために、自宅の庭で木の枝にぶら下がるトレーニングを続けた結果、人並み外れた人並み握力と腕力が武器になっている。
それに、柔道漫画は、それぞれ独特なトレーニング方法が用いられてるのが印象的。この漫画では「イメージトレーニング」がポイントになっているのが興味深いです。
筋肉トレーニングをするのなら、実際に筋力を使うときと同じ想定で実用的に鍛えること。投げ技の姿勢で、相手に抵抗してもらった状態で負荷限界を超える…腹筋や腕立といった動的な鍛錬ではなく、静的な「アイソメトリック」でフル出力を高めるシーンが面白かったです。
ちなみに、今まで読んだ柔道漫画「ひかる!チャチャチャッ!!」「格闘王物語ビュンBOY」「新 コータローまかりとおる! 柔道編 」「ビバ!柔道愚連隊」の中では、一番絵が綺麗でキャラクターデザインもカワイイですね。