童謡「ぞうさん」の歌詞に込めたメッセージ(意味)を語る作詞家「まどみちお」さん…『まど・みちお―詩と童謡/谷悦子』を読む☆

 

 

 

読書書籍:まど・みちお―詩と童謡

 

 

 

まと・みちお自身は、「ぞうさん」について次のような自作解説をしている。


この世の中で一ばん鼻の長いのが象で、象のように鼻の長い動物は他にいません。バクが幾ら長いといってもゾウの比ではありません。この地球上の動物はみんな鼻は長くないのです。


そういう状況の中で「お前は鼻が長いね」と言われたとしたら、それは「お前は不具だね」と言われたように受けとるのが普通だと思います。しかるにこのゾウは、いかにも嬉しそうに「そうよ、母さんも長いのよ」と答えます。


長いねと言ってくれたのが嬉しくてたまらないかのように、褒められたかのように。


(中略)


このゾウがこのように答えることが出来たのはなぜかといえば、それはこの象がかねがねゾウとして生かされていることを素晴らしいことだと思い幸せに思い有難がっているからです。誇りに思っているからです。

 

 

 まど・みちお―詩と童謡

 

 

 

先日(7月9日)放送されました「人志松本のすべらない話」の中で松本人志さんがネタにされていた童謡の「ぞうさん」。


「鼻が長いのね?」「そうよ、かあさんも長いのよ」という問いかけと返答は、誰と誰との間で行われた会話なのか。ぞうさんの作詞家のお孫さんと知り合うことができたので、歌詞の意味をご本人様に聞けると思っていたら、作曲家の方だったというオチが面白かったですね。


ちなみに、作曲家さんは團伊玖磨という方で、お孫さんの團遥香さんは、踊るさんま御殿にご出演されていました。



上記引用は、ぞうさんの作詞家・まどみちおさんがご自身が書かれた歌詞について語られているくだり。この歌(童謡)に込められているメッセージは、「この地球上に棲む数かぎりない生き物たちが、みんな自分が自分であることを喜んでいて、ひたすら自分に没頭している」こととのこと。



他者との違い(比較)は、劣等感やいじめられる要因になりがち。でも、与えられた個性として誇りに思える豊かな心、自分は自分だと受け止められる価値観…他者の評価(ものさし)に依存せず、あるがままに自立できる生き方に気づかせてくれる素敵な歌詞だったんですね。



小さい頃に歌ったことがある歌。誰もが一度は歌い、とても良く知っている身近な童謡。ぞうさんの子供と母親とのほのぼの日常会話だとばかり思っていました。こんなにも深い気持ちが謳われものだったと知って感動しました。本当の意味を理解して歌うと泣いてしまいそう(T^T)



今回、お笑い番組がきっかけで「ぞうさん」を調べましたが、音楽や国語の授業でこういったエピソード(裏話)を学べたら学校の勉強が面白いものになりそうですよね。

 

 

 

 

まど・みちお―詩と童謡

作者: 谷悦子
出版社/メーカー: 創元社
発売日: 1988/04
メディア: 単行本

asin:4422930184



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