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ゆがみちゃん 毒家族からの脱出コミックエッセイ / 原わた

 

自分の正しさがすべて。先入観、価値観の押しつけ、他人の意見を認めない大人。他人を許さない毒親に苦しむ機能不全家族の問題。著者さんの半生が興味深い。

 

 

「家族」に苦しむすべての人へおくる解毒コミックエッセイ!


兄妹を徹底的に差別し、娘の人格を否定し続ける母。
罵声や暴力によって、わが子をコントロールしようとする父。
新興宗教を家族に強要し、恨み節や悪口をまき散らす祖母。
大人のいない場所で妹をいじめるようになった兄。


そんな「毒家族」が支配する家で育ったゆがみちゃんが家から逃げ出し、じぶんの価値を見つけ出し、自らの手で解毒していく戦いを描く、衝撃のコミックエッセイ。

 

 

ゆがみちゃん 毒家族からの脱出コミックエッセイ

 

 
かわいいイラスト漫画で物語風に描かれてますね。内容が理解しやすく、とても読みやすいです。家族からまったく評価されず、受け入れてもらえない辛すぎる過去。幼少時代の過酷な家族環境に、読み進めるほど切なくなる。

 

ゆがみちゃん 毒家族からの脱出コミックエッセイ

作者: 原わた

 

とくに、ゆがみちゃんの結婚のくだりでは涙が出てきました。毒親たちの横暴な振る舞いに怒りを感じ、そして、周囲の人たちにはそういった親がいることを理解してもらえず、八方ふさがりで絶望的な状況に心が苦しくなります。


「自分は自分、ひとはひと」


唯一の解決方法。聞く耳を持たない人たちとは、物理的にも精神的にも、距離を置くこと。離れることでしか自分自身を救済することはできないのだと痛感。すべてのエピソードが、実際の体験談が元になっているそうですね。