マジシャンがお客を楽しませるための鉄則“サーストンの三原則(手品師の心構え)”…『トランプマジック (奇術入門シリーズ)/気賀康夫』を読む

 

 

 

読書書籍:トランプマジック (奇術入門シリーズ)

 

 


「1、種明しをしてはいけない。
 2、演ずる前に何が起こるかを説明してはいけない。
 3、同じ奇術を同時に二度繰りかえしてはいけない」


これは、ハワード・サーストンが公式化したのでサーストンの三原則といわれるが、証明不能の公理ではない。奇術は観客を楽しませるべきものであるという仮説から導かれる。

 

『トランプマジック (奇術入門シリーズ)』より

 

 

 

 以前、名探偵コナンで紹介されていたサーストンの三原則。怪盗キッド(青山剛昌さん原作『まじっく快斗』とのコラボ)とのマジック対決(推理)のセリフにあったのですが、どこかに詳細が書かれていないかと探していました。トランプを使ったカードマジックメインの奇術書、その冒頭に掲載されているのを発見☆

 

f:id:hann3:20151125104552j:plain

 

サーストンの三原則は、5つある奇術師の心構え(掟?)の一つみたいですね。三原則以外の4つも興味深い言葉ですが、とくに、手品の実演に関しての定義はサーストンの三原則がポイントのようです。想定外であること、予想外であることが、マジックの隠し味。たとえ、同じ手品(現象)を二度行うとしても、手品の手法(トリック)を変えることで、お客さんを驚かせていますもんね。


マジシャンは、手品が失敗したときの保険(逃げ道)を用意しているという話を聞いたことがあります。ミスをした場合やトリックを見破られた場合に、ポーカーフェイスで冷静に別のルートで話を進めるというもの。これも、三原則の一つ「演ずる前に何が起こるかを説明してはいけない」があるからこそ成立するものなのだと納得。


そして、トリックの秘密は「シンプル・イズ・ベスト」…不思議なことは単純な技術で行うほど効果(驚き)が大きいという話も聞いたことがあります。なので、ネタばらししてしまうと、そのギャップ(落差)に「すごい」と思うよりも、「なんだ、そんなことなのか」というガッカリ感の方が強いとのこと。知らなければ何度も楽しめるものが、一度知ってしまうともう二度と楽しめない。演者の奇術師にとっても、会場のお客さんにとっても、良い結果にはならないそうですね。

 

 

 

トランプマジック (奇術入門シリーズ)

作者: 気賀康夫
出版社/メーカー: 東京堂出版
発売日: 1996/01
メディア: 単行本

ISBN-13: 978-4490202816

 

もくじ

 

奇術の心
カード奇術に関する術語
数理的セルフ・ワーキング奇術
心理的セルフ・ワーキング奇術
ブレイク
グライド
うそのカット
うそのシャッフル
ロケーション
ショートカード
グリンプス
コントロール
フォース