『チェルノブイリの祈り―未来の物語/スベトラーナ・アレクシエービッチ,松本妙子』を読む

 

 

 

読書書籍:チェルノブイリの祈り―未来の物語

 

 

 

 

最初は<大参事>だとだれもがいい、それから<核戦争>だといった。

 

ぼくはヒロシマとナガサキについて読んだことがあり、記録映画を見たことがあるんです。恐ろしかったが、核戦争、爆発圏がわかった。想像することだってできた。

 

けれども、ぼくたちの身に起きたことは理解できないでいる。ぼくたちは死んでいく。

 

“チェルノブイリの祈り―未来の物語”より

 

 

 

ジャーナリストとして初めてノーベル文学賞を受賞(2015年)したスベトラーナ・アレクシエービッチさんの書籍…『ボタン穴から見た戦争』に続いて二冊目を読み終えました。

 

 

チェルノブイリ原子力発電所事故の被害者(汚染被災者)への取材をまとめたインタビュー集。ニュースでは知ることができない人々の声。言葉のひとつひとつが重すぎて、簡単に読み進めることができないですね。

 

 

チェルノブイリは、ウクライナ(旧・ソビエト社会主義共和国連邦)で、その放射性物質は白ロシア(ベラルーシ)に到達。しかし、訳者あとがきに、「当初ベラルーシでも出される予定だったが、出版計画は突如取り消され、いまのところ本が出る予定はなさそうだ」とありました。

 

 

さらに、“ヨーロッパ最後の独裁者”と呼ばれるベラルーシの初代最高国家評議会議長であるアレクサンドル・グリゴリエヴィッチ・ルカシェンコ大統領の宣言が印象的…

 

 

「ベラルーシにはチェルノブイリの問題は存在しない、放射能にさらされた土地は正常、ジャガイモを植えることができる」とのこと。アレクシエービッチさんの記録は政府にとって“不都合な真実”だったようですね。

 

 

 

チェルノブイリの祈り―未来の物語

著者:スベトラーナ・アレクシエービッチ

訳者:松本妙子

カバー裏写真:広河隆一

出版社/メーカー: 岩波書店

発売日: 1998/12/18

メディア: 単行本

ISBN-13: 978-4000013888

 

 

もくじ

 

 孤独な人間の声

 見落とされた歴史について

第一章 死者たちの大地

 兵士たちの合唱

第二章 万物の霊長

 人々の合唱

第三章 悲しみをのりこえて

 子供たちの合唱

 孤独な人間の声

 事故に関する歴史的情報

 エピローグに代えて

 訳者あとがき

 

 

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