『「弱くても勝てます」―開成高校野球部のセオリー/高橋秀実』を読む

 

 

 

読書書籍:「弱くても勝てます」―開成高校野球部のセオリー

 

 

強い野球チーム、強豪校の部活動というと、「打ってよし、守ってよし」の攻守ともに完璧なイメージでした。でも、この学校の監督の勝利の方程式はまったく違ったもので、野球に対する考え方が変わりました。


ないものねだりをしない。
あれもこれもと欲張らない。


苦手な守備を捨てて、勝利の確率と練習の効率をあげるために攻撃(打撃・バッティング)に専念する。10点取られても、15点を得点できる選手に育てるという課題設定が興味深い。


個々人の守備力(キャッチの技術)が求められる場面はそうそうないと、切り捨てる判断が凄いですね。エラーも計算のうちなので、ミスしても動揺が少ないというメリット。そして、弱点である“エラー”を相手の油断をさそう武器として強味に換える発想が印象的です。


甲子園常連の高校野球部に対して「彼らは小学生の頃からニアチームで活躍していた子供たちを集めて、専用グランドなどがととのった環境で毎日練習している。ある意味、異常な世界なんです」と述べる青木秀憲監督。


“グランドが週に1回しか使えない”というマイナスをプラスに転換。条件・環境がそろっていないと強くなれない、試合に勝てないなんてことはない…与えられた情況の中でできることがたくさんあるのだと感じました。

 

 

「弱くても勝てます」―開成高校野球部のセオリー

作者: 高橋秀実
出版社/メーカー: 新潮社
発売日: 2012/09
メディア: 単行本

ISBN-13: 978-4104738045